InnoDB が本当に必要な時とは

行レベルロックが本当に必要な時のみ。
InnoDB を利用し、トランザクション処理を行う場合、MyISAM にはないエラー処理が必要になったり、対処事項が増えたり、MyISAM よりパフォーマンスに劣る面があるという点に留意すること。
 
InnoDB を利用しなくても済むような、以下の代替手段が存在する。
 
サブクエリ

UPDATE user SET presence = 1 WHERE
    job_id = (SELECT id FROM job WHERE name = ‘teacher’);

虎の子で条件分岐も使えるし、サブクエリだけで結構何でもできてしまう。
 
LOCK TABLES, UNLOCK TABLES]
今日のエントリを参照。
 
LAST_INSERT_ID()
最後に挿入したレコードの一意な ID はどのように取得するのか
mysql_insert_id()
 最後の挿入(INSERT),更新(UPDATE) で設定/生成されたレコードについての AUTO_INCREMENT 値が入る。AUTO_INCREMENT 値が更新/設定されなかった場合は 0 になる。
 
GET_LOCK(), RELEASE_LOCK()
Java や C# のオブジェクト指定のロックのような、名前指定のロック。
ただしデッドロックを避けるため同時に複数のロックを獲得することはできないようになっている。つまり、GET_LOCK() は、前回のGET_LOCK() によるロックを開放する。
 
参考:
釣ったよ!釣りとコンピュータ: MySQL InnoDB のトランザクション

MySQL41 の SJIS 環境のクライアントからの文字化けを防ぐ

SJIS 以外は SET NAMES クエリでの設定で解決するが、SJIS ではクエリでは解決できない。
 
結論からいうと、

mysql –default-character-set=sjis [ -u username [ -p ]] […]

のように、クライアントでの接続時に –default-character-set=sjis と明示してやるだけで解決する(SET NAMES .. は不要)。my.cnf の [mysql] の項目に sjis と設定してやってもよい。
 
PHP でも my.cnf を見ているらしい。PHP ではこれ以外の妥当な設定の手段がないもよう。
現在は、一部のコードでのみ対応したい場合は、自分でラッパ関数を作ってやるのがよさそう。PEAR::DB の prepared statement 構文を使う場合は ujis (EUC_JP)として通信させてやらないとうまくいかなかった。
 
詳しく書くと、DB_Common::prepare で呼び出している内部関数で非 UTF8 のつもりでエスケープ処理を行うため、事前エンコードをすると文字が壊れてしまうのが原因。EUC-JP だと、ASCII コードに互換性があるためエスケープ処理で文字が壊れないのでエンコード後のエスケープでも問題ない。
 

//
// 単純なサンプル。実用コードではありませんよ。
//
$con->query(‘SET NAMES ujis’);
echo dec( $con->getOne(enc(‘SELECT description FROM product WHERE name = ?’), enc(array(‘苛性ソーダ’))) ) ;

/**
 *
 */
function dec($val){
    return mb_convert_encoding($val, mb_internal_encoding(), ‘EUC-JP’);
}
/**
 * エンコード。クエリを実行する前の前処理。
 * @param string $val 変換対象の文字列
 * @return string DB クエリの文字コードに変換した文字列
 */
function enc($val){
    return mb_convert_encoding($val, ‘EUC-JP’);
    // $val は mb_internal_encoding() の文字コード。それ以外も
    // 受け付ける場合, 第三引数を ‘auto,UTF-8’ 等にしておく。
}

参考:
OSS Web – 接続キャラクタセットの変更
ここにあるとおり、show variables like ‘character\_set\_%’ では同じなのに、実際は内部的には違うのがなんとも。

MySQL41 と PHP の間で文字化けをスマートに防ぐ(クライアントがSJIS以外の時)

$encod$#INGu = ‘ujis’; // ‘utf8’, ‘cp932’ ..
$con->query(‘SET NAMES ‘.$encoding);

などとすると、いちいち送受信時に mb_convert_encoding() とかしてやる必要は皆無になる。
通信時

IP アドレスを格納するのに最適なカラム型

MySQL4.x で IP アドレスを保存するには、int にして、関数で変換して利用してやると文字列よりも加工がしやすい。

mysql> SELECT INET_ATON(“209.207.224.40”);
       -> 3520061480

mysql> SELECT INET_NTOA(3520061480);
       -> “209.207.224.40”

ネットマスクは例えば次のようにチェックできる。

mysql> select INET_ATON(“192.168.0.255”) & INET_ATON(“192.168.0.0”) = INET_ATON(“192.168.0.0”);
       -> 1
 
mysql> select INET_ATON(“192.167.255.1”) & INET_ATON(“192.168.0.0”) = INET_ATON(“192.168.0.0”);
       -> 0

自動的にリソースを開放する構文

System.IDisposable を実装していると、using(obj){ /* … */ }という構文が使える。たとえば

Graphics g;
Brush b;
try{
g = pictureBox1.CreateGraphics();
b = new SolidBrush(Color.Black);
g.FillRectangle(b, 10, 0, 100, 100);
}finally{
b.Dispose();
g.Dispose();
}

は,

using(Graphics g = pictureBox1.CreateGraphics()){
using(Brush b = new SolidBrush(Color.Black)){
g.FillRectangle(b, 10, 0, 100, 100);
}
}

と等しい。
標準クラスライブラリでは多くのクラスがこのインターフェイスを実装しているため、ファイルアクセス、データベースアクセスなどでも利用できてなかなか便利。
参考:
C# Tips −usingを使え、使えったら使え(^^)
.NET Framework クラスライブラリ – IDisposable インターフェイス

マウスの中ボタンの押下を検出する

Key.isDown(4) で状態を取得できる。

this.bPrev = false;
this.onEnterFrame = function() {
    var bState = Key.isDown(4);
    if (bState != this.prev) {
        if (bState) {
            trace(“pressed!!”); // onPress
        } else {
            trace(“released!!”); // onRelease
        }
        prev = bState;
    }
};

Java で簡単に使える SMTP サーバパッケージ

Dumbster
Java 用のメール受信ができるパッケージ。
– メール送信処理の単体テストに使える。

SimpleSmtpServer server = SimpleSmtpServer.start(); // ローカルポート25 を Listen
// テストする処理: localhost 宛のメール送信処理
server.stop();
 
// 受信メール数
assertEquals(1, server.getReceivedEmailSize());
// 一通目のメールを取得する。
SmtpMessage email = server.getReceivedEmail().next();
// タイトル
assertEquals(“Test Subject”, email.getHeaderValue(“Subject”));
// 本文
assertEquals(“Test Body”, email.getBody());

HTTP プロトコルの POST リクエストサンプル

POST /path/to/file.cgi HTTP/1.0
host: example.com
Content-Length: 13
 
foo=1&boo=abc
 

POST Request のときは HTTP Response と同じように、空行を挟んで header, content に分かれる。
GET で ? 以降に与えていたものを、Content 部分に入れる。
Content-Length ヘッダに、Content 部分の長さ(パラメータ文字列のバイト数)を指定すること。