補足:時期バージョン(3.00)で対応予定(2002/4/8)
WideStudioではどうやらコンパイル・ビルド時に"make"というコマンドを利用しているようです。もちろん普通に考えればただ単に(Windows用であれば付属のMingw32版)GNU makeを利用する事を想定しているわけですが、これではエラーがでる場合があるのです(特にWindowsでは複数のコンパイラにパスが通っている場合)。make.exeはコンパイラにおいて一般的な制御プログラムであるため、GNU makeを利用する、のではなく環境変数PATHにあるパスから順番に探していき一番初めに見つかったものが実行されてしまいます。lcc,Borland C++,はもちろんですがDelphiでもmake.exeがあります。make.exeと名前は同じでもそれぞれに構文が異なっているためエラーになってしまいます。対処方法は環境変数でGCCの優先順を他のmake.exeのあるパスよりも高く(具体的には他のパスよりも先に書いて)設定することです。ただ、この類の不具合は他の多くの二次的開発支援環境プログラムにおいて見られる事なのでBCC用のツールを使おうとしたときなどにまた同じエラーが出る可能性はあります。
TeraPadでNetscapeを利用するには設定画面で選択ウィンドウを出し、Netscape.exeを指定する形式になっています。しかしネットスケープ6ではなぜかインストールディレクトリを開いてもnetscape.exeが見つかりません。その理由は簡単で、Netscape6ではメインプログラム名称がnetscape.exeではなくnetscp6.exeになったからです。対処方法はnetscp6.exeと同じディレクトリにnetscp6.exeをコピーしてnetscape.exeと名前を変更すれば良いです。
TeraPad.exe /j=%L %F (%Lは行番号,%Fは開くファイルへのパス)というようにコマンドラインを渡して実行するとカーソル位置が指定行に移動して起動する、という機能があって他のプログラムのサブエディタとして利用する時などに重宝するのですが、ある条件の下ではそれが正常に履行されません。たとえば5000行を表示するように指定したのに4256行を表示したり、成功したり…原因はメモ帳式に言うところの「右端を折り返し」た時に折り返した行まで一行とカウントしてしまう事にあります。エディタの行番号表示機能としては設定で論理行数で表示する、とすれば問題なく正常な行数を表示してくれるのですが、これがコマンドライン指定においては対象外になっているためにこの問題が生じています。HTMLを編集するのにTeraPadを使っている方等は折り返し設定を頻用していると思うので、この問題に衝突するのではないでしょうか。この問題は折り返し設定をオフにして起動すれば解決します。